第31回MATSURICA 作品展
【見どころ】
絵画作品ばかりではなく、本の装丁などでも活躍するMATSURICAさん。小説『播磨国妖綺譚』や『夜去り川』、『ハサウェイ・ジョウンズの恋』など、幻想的な装丁画がまず読者の目を捉えます。どれも静謐さに満ち、見るほどに異次元空間に引き込まれ、つい本を手にしたくなります。まさに表紙の絵の効果といえるでしょう。今回の作品展のタイトルは「Hazy World」。Hazyとはかすんでいる、という意味ですが、深い霧の中で展開する不思議な世界が皆さまの心に静かに忍び寄り、いつしかすっぽり包んでしまうのではないでしょうか。迷子になったヘンゼルとグレーテルのように、しばし時を忘れて森の奥の迷宮世界をお愉しみください。