「東京War:DS」コラボカフェ
2025.4.2~4.24
【第35回】東京War:DS コラボカフェ 『cafe 東京War:DS』
夏陽りんこさん
1986年大阪府生まれ。女優、声優、「東京War:DS」主宰。
【近年の出演】
・アニメ『ガンダムビルドファイターズトライ』(シグレ・マヒル役)
・アニメ『冰剣の魔術師が世界を統べる』(ジェリル・ユミマル役)
・舞台『東京War:DS』シリーズ製作総指揮&サンゾウ役として出演
【見どころ】
女優として、声優として活躍中の夏陽りんこさん。近年は「東京War:DS」を主宰し注目されています。「東京War:DS」は女性キャストが大暴れする、ちょっと変わったアクション演劇。なぜ「東京War:DS」を企画・上演するに至ったのか、そのあたりを中心に伺いたいと思います。
(インタビュアー 株式会社サンポスト 前田 敏之)
■チームによるバトル戦が好き!
まだ舞台をご覧になっていない方のために、「東京War:DS」の概略をご説明します。
国から見放され治外法権となった東京が舞台。東京23区は新たな国として解放され、複数のチームが覇権を争う危険地帯と化しています。誕生したチームは、渋谷「金皇屋」、新宿「チームGENJYO」、中野「ランナーズ」、池袋「蛇場来高校」 そして、京都から「神狼組」が参戦。そしてどのチームにも属さないナギ、鬼塚の2人組「AAA」がそれぞれのチームと出会い協力し、時には対立してストーリーが展開されていく。女性キャストたちが魅せる!殴る!ケンカアクション舞台なのです。
(詳しくは➡https://soreosu.com/projects/tokyo-wards)
――そもそも東京 War:DSを始めれたきっかけから教えてください。
夏陽:元々アニメや漫画が好きで、特にアクションものが大好きだったんです。現実にはあり得ない世界。その影響もあって芸能活動をしていたのですが、次第に自分で憧れている世界を作ってみたいと思うようになりました。そんなとき、Xに「女の子だけのアクション舞台を作ってみたい」と投稿したところ、たくさんの方がその想いに賛同してくれて、声に押される形で始めました。2021年のことです。
――具体的には誰がどのように後押ししてくれたのでしょうか。
夏陽:特に声優の道井悠さんがXで反応してくれました。鬼塚役で出て頂いているんですが、この方がいなかったら東京War:DSはなかったと思います。
――なぜキャストは女性だけなのでしょうか。
夏陽:セーラームーンやプリキュアなどの女の子が戦う姿が好きで、どうしても可愛い女の子を戦わせたい!と思ったのです。私自身も戦いたい(!)と思っていましたし(笑)。また、テレビドラマの「HiGH&LOW」が好きなんですが、登場人物のほとんどが男性なので、その女性版があっても面白いのではと思った、というのもあります。細身の可愛い女の子が、ステゴロ(武器を持たず素手で戦う)で殴り合う舞台って見たことなかったですから。
――永野芽郁主演の「地獄の花園」の女性のバトルを思い出しました。女性のバトルって、男性のバトルよりも壮絶なところがありますが、実際に舞台でアクションをすると、怪我人が出たりしませんか。
夏陽:大怪我はありませんが、アクション稽古中にアザができたりなどはあります。私も手に刀が当たったりなどはよくありました。もちろん安全面に最大限考慮して稽古はしていますが、やはりたまに怪我などはあります。
――バトルはチーム戦になっていますね。
夏陽:チーム分けって結構刺さる人がいると思うんですよ。私も例に漏れず、チーム構成されて、チーム同士で戦うものがいいなと感じたのと、「HiGH&LOW」の戦闘の時の音楽や戦闘の仕方がとにかくカッコいいんです。能力系で戦うのも好きだったんですが、ハイローを観て、拳で戦うのっていいな、女の子でこういうの見たことないなと思い、作ってみたいと思いました。
■声優の夢が諦めきれず方向転換。
――では、夏陽さんのプライベートについて伺いたいと思います。お生まれは大阪とのことですが、大阪のどちらでしょうか。
夏陽:堺市です。
――土地勘がなくて、堺というと堺港くらいしか思いつかない(すみません)のですが、どんなところでしょうか。
夏陽:そんな取り立てて言うほどの特徴はないですが、私が住んでいた地域では「だんじり祭」と言うものがありまして、その期間はものすごく盛り上がります!
――大阪のお祭り、激しそうです。ところで、ちいさい頃から戦闘ごっこをするような、ワンパクだったのでしょうか? 東京 War:DSのイメージからして、男の子にまじってチャンバラごっこをしていたのではないかと思ったのですが(笑)。
夏陽:いえ、私立に電車で通っていたため地元に友達がいなかったので、ビーズでアクセサリーを作ったり、絵を描いたりすることが多かったです。積極性はありませんでしたが、なぜか目立ちたがりではありました(笑)。
――私立のお嬢様だったのですね! 学校の勉強ではなにが得意でしたか。
夏陽:古典です。
――古典のどんなところに惹かれていましたか?
夏陽:どんなところと言うよりは、高校の時の古典の先生の教え方が楽しくうまくて好きだった感じです。
――では苦手な科目は?
夏陽:理科関連です。
――ネットで拝見した夏陽さんのプロフィールの趣味のところに、昆虫のことを調べる、とありましたが……理科とか生物とか、得意なのかと思っていました。
夏陽:大人になってから特に虫に興味が出てきたので、いま勉強すれば得意になるかもしれませんね
――大阪アニメーションカレッジに進学されたのはなぜでしょう。
夏陽:実は大学に一度行っていまして……。でも大学在学中に声優の夢が諦められず、半年くらいで退学したんですが、そのとき、願書の締め切りがまだ大丈夫だったのが、その学校だけだったんです。
――学科はなにを専攻されたのでしょう。
夏陽:声優学科です。
――そこを卒業されてから、実際に声優さんに?
夏陽:上京して、スカウトに似た形で事務所に所属して、声優や舞台のお仕事をしていました。8年所属したのち、今はフリーで活動しております。
――そもそも、なぜ声優さんになりたいと思ったのでしょう。
夏陽:中学2年生のときにアニメや漫画の世界にハマり、その時に見ていたアニメ「ハンターハンター」のラジオ「H×HR」が好きで、その公開収録に行った時に感じた声優さんという存在が自分の中で大きくなり、目指そうと思いました。
――実際に仕事をされていかがでしたか?
夏陽:一言では表せないですが、当時の自分が思っていたものよりも技術職・職人感が強いお仕事だなと思います。
■ひとつのセリフが人生の指標に。
――アニメ、なかでもアクションもののアニメがお好きとのことですが、特に感銘を受けたアニメはなんでしょうか。お勧めポイントを教えてください。
夏陽:中学2年の時にアニメや漫画が特に好きになったんですが、アクション系ですと、「シャーマンキング」や「ジョジョの奇妙な冒険」が大好きでした。アニメというよりは漫画ですが、何かこの世のものではありえない特別な力を使って戦うところがカッコよく、ジョジョに関してはやはりキャラクターのセリフがとてもカッコいいものが多く、いまだに人生の指標にしているセリフもあります。
――たとえばどんなセリフですか?
夏陽:ジョジョ第5部のジョルノの『覚悟とは暗闇の荒野に進むべき道を切り開くことだ』と言うセリフです。落ち込んだ時や、ピンチの時に思い出しています。
――舞台衣装も素敵です。どのようにして決めているのでしょう。
夏陽:私がすべてキャラクターのデザインを担当しているので、キャラクターのバランスを見て考えるって感じです。
――ぜんぶやられていると、好きなようにできるからいいとは思いますが、相当忙しくないですか?
夏陽:正直訳がわからないぐらい忙しいです。毎日頭パニックになっています(笑 )。人を雇えるようになりたいです!
――日々、どんな生活なのでしょう。
夏陽:とにかくやらなくちゃいけないことが多いので、できるだけ朝早くに起きるようにしています。それ以外に自分に誓約を設けるとできなかったときに落ち込むので、とにかく朝早く起きてできることをする。できなかったときに自分を責めない。
――「朝早く起きてできることをする。できなかったときに自分を責めない」って、すごくいい言葉ですね。多くの人ができなかったときの自分を責めてしまうことありますから。
夏陽:責めてしまった時は、責めてしまった自分さえも許します。
■興味を持たれたら今度はぜひ劇場へ!
――舞台の話とは少しずれますが、いままでに感銘を受けた芸術作品があれば教えてください。小説、映画、絵画、なんでも結構です。
夏陽:結局はどこまで行ってもオタクなので、芸術作品というよりはアニメや漫画が多くてすみません。唯一画集を買った作品は峰倉かずや先生と、ジョジョですかね。
――峰倉かずや先生というのは、『最遊記』を描かれた方ですね。美男子版西遊記、カッコいいです。ところで、今回の365カフェでの展示は、キャストのポートレートかと思いきやイラストの展示が中心ですが、なぜですか?
夏陽:キャストビジュアルが膨大な数であることと、出演者様や事務所様によってレギュレーションが異なる関係で、今回は皆様が馴染みやすいイラストを中心にさせて頂きました! これが大成功したら、次は今までのキャストビジュアルをたくさん使ったコラボカフェしたいです(笑)!
――これからの展望を教えてください。
夏陽:今後はさらなるメディアミックスを目指しています。希望だけで言うと、コミカライズやキャラソン、まさかのアニメや実写映画なんかにできたらとんでもないですね!!!
――どう発展してゆくか楽しみです。最後に、365カフェにご来店いただいたお客様にメッセージをお願いします。
夏陽:コラボカフェに来てくださった皆様、そしてこのインタビューを読んでくださったそこのあなた、本当にありがとうございます!! 東京War:DSがこうやってコラボカフェが開催できているのは一人一人の応援のおかげです。今回はイラスト展示のみですが、興味持って頂けましたら実際に劇場に足を運んで頂けると幸いです! これからも応援に応えていけるようがんばります!
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コラボレーションメニューのドリンクには「コースター(全10種)」、フードには「ランチョンマット(全2種)」がそれぞれランダムで1品につき1枚付。お料理やドリンクを楽しみながら、劇の世界観に浸っていただけます。
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