めんトリ展  怪盗めんトリ参上
2022.8.4[木]- 9.14[水]開催

【第11回】めんトリ作品展  ~怪盗めんトリ参上~

【めんトリ略歴】
公式誕生日は8月1日。初代スタンプ販売日は2014年10月6日。
公式Twitterフォロワー数14,290、LINE公式アカウント335,253人、YouTubeめんトリチャンネル2,550フォロワー。現在記録更新中。

【主催】株式会社サンポスト
【共催】株式会社インクルーズ

【予告】サマーキッズプレジャーワールド in SHIBUSEI

※撮影会券配布については、詳細が決まり次第お知らせします。お店への電話での問い合わせは絶対にやめてください。ご理解の程よろしくお願いします。

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〈面倒だがトリあえず返信〉の「めんトリ」で登場したLINEスタンプ。現在では妹や友達も登場し、スタンプばかりではなく、グッズや各種コラボ商品、はたまた料理にと大活躍。2017年7月には、台湾限定LINE公式アニメーションスタンプを配信し、LINE公式台湾チャートで初登場2位を獲得。いまや日本のみならず海外でも愛されるキャラクターに育っています。めんトリの中心となる制作者は、美大でインタラクティブアートを専攻した俊英。今回は、現代美術の話題は脇に置き、めんトリと仲間の誕生の秘密に迫ってみたいと思います。

インタビュアー 株式会社サンポスト 前田 敏之)

■めんトリはもう小学2年生?!

――めんトリは、かれこれもう8歳ですか?
〈めんトリ制作者、以下M〉 はい、今年の10月に8周年を迎えますので、キャラクターとしては8歳になります。
――そもそもどういうきっかけで誕生したのでしょう
〈M〉 めんトリはもともと、当時始まったばかりの「LINEクリエイターズマーケット」で販売されたLINEスタンプ〈面倒だがトリあえず返信〉のために考案されたオリジナルキャラクターでした。当時のLINEスタンプ市場では「相手に返信を催促する」内容のデザインが流行していて、そこで流行とは逆に返事を催促される相手側の目線に立ち、「返信に特化した内容」をコンセプトに〈面倒だがトリあえず返信〉が誕生いたしました。これが「面倒くさがりだけど、返答するキャラクター」である「めんトリ」登場のきっかけです。
――ファンの方はよくご存じかもしれませんが、改めて各キャラクターのデザインコンセプトと名前の由来を教えてください。まずは「めんトリ」から。
〈M〉 こちらは先に申しました通り、〈面倒だがトリあえず返信〉をシンプルに略して「めんトリ」という名前になりました。実はキャラクター設定上、めんトリにはあまり公にしていない本名もあります。
――本名、すごく気になります……ここで公開はいかがですか?
〈M〉 パープル×××です(笑)。やっぱり公開はNGです。
――デザインはどのように発想されたのでしょう。
〈M〉 まるまるとしたフォルムはボタンインコから、大きな目や小さめの口はフクロウからといったように、複数の鳥をモチーフにしています。
――ひょっとして鳥がお好きなのでしょうか。
〈M〉 はい、鳥の翼や足などの姿形がとても好きで、「鳥のキャラクターを作りたい!」とわがままを言わせて頂いた結果、完成したキャラクターがめんトリです。
――めんトリの体の紫色もユニークです。
〈M〉 これは当時のLINEクリエイターズマーケットでは体が白やパステルカラーのキャラクターが多かったため、青系を使用すれば一覧で目立つことが出来るのではないかというアイデアから決まりました(実はもともと真っ赤な色にする予定でした)。
――真っ赤なめんトリ。強烈ですね(笑)。続いて「ひよこ」はいかがでしょうか。
〈M〉 鳥のヒナなので、「ひよこ」という名前にしています。本来はニワトリのヒナに使用する名称ですが、音の響きや文字の可愛さから、あえてこの名称を使用しています。また、最近登場した黒いひよこに関しましては、体が黒く、通常のひよこよりも性格が悪いことから「ブラックひよこ」と名前をつけました。もともとめんトリの子ども時代としてデザインされたキャラクターで、待ち受け画面用のイラストに描かれたのが初出となります。ほわほわとした見た目は、めんトリのモチーフの一つであるフクロウのヒナをモデルとしています。実はめんトリの次に誕生した古参キャラなのですが、はじめはスタンプに登場せず、SNSにだけ現れるキャラクターでした。
――「イモウト」はいかがですか。
〈M〉 めんトリの妹なので「イモウト」です。こちらも本名の設定が別にあるのですが、めんトリとは違い一度も公には出していません。いつか機会がございましたら、めんトリと合わせて本名を公開できればと思っています。
――一刻も早く知りたいです(笑)。
〈M〉 お楽しみに、もう少々お待ちください(笑)。デザインはニワトリがモチーフで、ニワトリのトサカをリボンとして表現しています。「めんトリの相方」をコンセプトに、複数のデザイナーの企画・デザイン案を合体させて生まれたキャラクターで、それが見た目と中身のギャップとなりました。
――「ぺんぐいん」はペンギンが元なのでしょうか。
〈M〉 「めんトリはペンギンがモデルですか?」というファンの意見から生まれたキャラクターで、正体不明のキャラクターなので、ペンギンの英語表記を平仮名で書き、あべこべな要素を含む名前にしています。めんトリとほぼ同じ姿のペンギンとしてSNSに登場しました。もとは一度きりの登場予定でしたが、人気が非常に高かったことから、メインキャラに追加されました。
――そして、いきなり具体的な名前がついたと思ったら、なんと「ヒデヨシ」!
〈M〉 歴史好きのデザイナーが、どうしても有名な偉人を引用したキャラクター名をつけたかったため、「豊臣秀吉」を元に名前をつけています。名前の候補には「ノブナガ・ヒデヨシ・イエヤス」がありましたが、キャラクターの性格に一番合いそうということで「ヒデヨシ」が選ばれました。ペットとして人気が高く、一般的に親しみがある見た目になるだろうということで「オカメインコ」をモチーフとしています。特徴的なパーツ(冠羽・長い尾・ほっぺなど)が多い鳥がモデルだったため、一番すんなりとデザインができたキャラクターです。また、デザインだけではなく、オカメインコの「臆病で甘えん坊な性質」もヒデヨシの性格モチーフになっています。
――実は私、オカメインコを13年間飼っていたことがありまして……ホント、臆病で甘えん坊でしたね。次に「マツダ」。だんだん名前がより具体的になってきました。
〈M〉 名前は社内公募で、数点の候補の中から「苗字に見える名前」が可愛らしいということで、「マツダ」が選ばれました。人ではなく鳥なので、価値観が違う名前の付け方も面白いのではないかと考えています。また、マツダもヒデヨシと同じく人気で、知名度が高い鳥をモデルにしようということで「セキセイインコ」をデザインのモチーフとしています。
――なんとセキセイインコも飼っていたことがあるんです。オカメが落ち着いているとすると、セキセイはちょっとおっちょこちょいでした。次に「オカダ」というのも人の名前ですか? 〈M〉 名前は「オカルトが好きなマツダの弟」の略でオカダとなりました。
――ええっ、なんとオカルト!
〈M〉 でも、同じく苗字のような名前で、マツダと関係者であることが一目でわかるようになっています。めんトリ・イモウトが「似ていない兄妹」でしたので、マツダ・オカダは「似ている姉弟」をコンセプトにデザインをしています。ただ、色違いだけのデザインでは、線画だけのときや、白黒カラーのときに区別が付かなくなってしまうため、オカダの目にはミステリアスな性格を表すように「ぐるぐる」のマークが入っています (それでも区別が付き難いときは、眼鏡をかけています) 。

■無表情だけど伝わる愛らしさ

――キャラクターの制作にあたって、特にこだわったポイントはどこでしょう。
〈M〉 めんトリは必ず「無表情」になることを心がけています。本来鳥という生き物の可愛さは「表情がないのに感情が伝わる」ことであると思っています。そのため、めんトリは初期から無表情であることを徹底しています。代わりにほかのキャラクターたちは表情豊かにしていますが、イモウトは表情の表現を少なめに、ヒデヨシはだれよりも感情表現が派手にするなど、それぞれの性格に合わせて、表情に違いを持たせています。
――当初、めんトリのスタンプを使用するターゲット層は、どのあたりに想定されていましたか?
〈M〉 20~30代の男性です。
――実際、いまはどのあたりの世代に一番人気なのでしょう。女性にも人気がありそうですね。 〈M〉 ここ最近では20代後半~30代の女性が多い印象です。もともと男性向けに作成していたこともあり、思っていたよりも女性人気があることに驚きました。
――キャラクター制作は、いきなりパソコンで描くのでしょうか。それともメモ用紙などに思いついたときにスケッチなどをするのでしょうか。
〈M〉 以前は手帳やメモ用紙にアイデアをスケッチし、それらを元にPC上でイラストを作成していましたが、近年ではアイデアスケッチもPC上で行っています。作業をPCで統一することで、スケッチをそのままデザインの下書きとして使用できるので、手間が省けて作業が楽になりました。また、メモ用紙等は貯めておくと場所を取ってしまうため、デザイン完了後には処分してしまうことが多いのですが、PCでのスケッチはかさばらないため、データを残しておきやすいです。ただ、PCの前に座っていないときにふとアイデアが浮かぶときもあり、その場合はメモ用紙等にスケッチをしています。
――色合いなどに関して、気をつけたことはありますか?
〈M〉 スタンプ作成時、キャラクターの線画は「黒にしない」ようにしています。これはLINEで黒い背景を使用している場合、文字やキャラクターの足が見えなくなってしまうことを避けるためです。黒い画面上でも見えるように、〈面倒だがトリあえず返信〉シリーズでは、線画を濃い藍色に設定しています。また、体の色に関しましても、キャラクターのフォルムや動きが見えやすくなるように、何度か調整を行っていまして、一番わかりやすい事例ですと、スタンプの第一弾と第二弾以降ではめんトリの体の色の濃さがだいぶ変わっています (第一弾と第一弾のリメイク版を比較して頂くのが一番わかりやすいかと思います) 。

■台湾でのサイン会は貴重な思い出に

――話は変わりますが、これまで他にどのようなお仕事をされてきたのでしょうか
〈M〉 本業はイラストレーターよりもデザイナー寄りの仕事をしていますため、弊社(株式会社インクルーズ)から配信している待ち受け画像や着せ替え画像、スタンプなど、様々な分野のデザイン業に携わっています。また、めんトリ関連ですと〈面倒だがトリあえず返信〉スタンプと〈なにか伝えたいペンギン〉スタンプの制作を担当しています。
――台湾でも大人気とのことですが、日本におけるキャラクターブームと、どこが違うと感じますか?
〈M〉 台湾でも日本のキャラクターはとても人気ですが、悪戯好きな性格だったり、表情が個性的であったりと、日本よりも「少しだけクセがある」キャラクターが人気のようです。めんトリのヒットも、ただ可愛いだけのキャラクターというよりは、面倒くさがりで人を揶揄うような性格という「クセ」が人気の要因となったのではないかと思います。
――日本のキャラクターで、めんトリのライバルと思われるものは?
〈M〉 めんトリ誕生の経緯もあって、LINEからヒットしたキャラクターはみんなライバル視しています!(笑)……というのはさすがに冗談ですが、話題になったキャラクターは軒並みチェックしています。私がキャラクター好きのため、「めんトリのライバル」と認識する前に、そのキャラクターのファンになってしまうことが多いです。
――それでは作者ご自身が一番のお気に入りは?
〈M〉 最初に作成した「めんトリ」は、一番思い入れがあることに加えて、面倒くさがりでだらしない性格も自分と通じるところがあるため、お気に入りのキャラクターです。また、何をしても許されるキャラである「ぺんぐいん」は、描いていて一番楽しいキャラクターかもしれません。
――キャラクターを動かす上でのルールはあるのでしょうか。
〈M〉 めんトリは前述のとおり「無表情」なキャラクターなので、表情があるように見える表現は避けるようにしています。特に目の形状や変形については厳しくチェックしていまして、意図的に狙った演出ではない場合はNGにしています。また、不遜な性格のキャラクターたちではあるのですが、コミュニケーションの場で使用するキャラクターということもあり、振る舞いが「見る人を不快にさせない」ところで留まるように気をつけていまして、「暴力表現での出血描写は使用しない」等のルールもございます。
――確かに、暴力バリバリの出血は見たくないですね。世界観の構築についてはいかがですか?
〈M〉「現実でもありそう」「現実ではありえない」の中間におさまるように意識しています。めんトリたちは設定もあやふやでファンタジーな存在なのですが、そんな存在自体が、現実の私たちと同じ悩みや体験をしているというギャップが魅力の一つでもあるのではないかと思っています。ただ、ギャップを狙いすぎてあまりにも生々しい設定を持ってきてしまうと、キャラクターの持つファンタジーな可愛らしさが失われてしまうので、重点だけリアルな設定にしつつ、ぼかすところはぼかすといった感じで、全体のバランスにはとても気をつけています。
――めんトリのイベントなどで印象的だったことがあれば教えてください。
〈M〉 なかなか都合がつかないため、ファンの方とお話しする機会はこれまでに数える程度しかないのですが、熱量を直接受け取ることができるので、そのどれもが印象的で嬉しい体験でした。特に、数年前に台湾で実施された初めてのサイン会は、いまでも忘れられない経験でした。私は現地の言葉はもちろん、英語すらも苦手で、そのような状態でサイン会ができるのか、ファンの人と交流できるのか、とても不安でした。ですが、台湾ファンのみなさんが日本語で話しかけてくださったり、お菓子や手紙を下さったりと、とても親切に応対してくださり、すぐに緊張も解け、楽しくイベントを過ごすことが出来ました。
――ファンとの交流会、いいですね! めんトリのファミリーは、今後も増える予定はありますか?
〈M〉 はい、増えていく予定です。新規のキャラクターは、昨年「オカダ」が登場したばかりのため、しばらくは無いかもしれませんが、過去に登場したものの、設定がまだ固まっていないため、サブキャラクターに収まっている何体かを、今後はどんどんメインに出していけるよう計画をしています。
――最後に、365cafeに来ていただいた方、このインタビューをお読みいただいた方にメッセージをお願いします。
〈M〉 誕生から8年経ったキャラクターですが、今でもポップアップストアやカフェコラボ等の様々な挑戦をやらせて頂けるのは、ファンのみなさまが支えてくださったお陰だと思っております。まだまだこの先も10周年が控えておりますので、皆様が楽しめるような取り組みができるよう、引き続きいろいろな新しいことをやっていければと思います。
――貴重なお話をありがとうございました。今後のめんトリに期待します。それではここでおまけをひとつ。実は以前、めんトリの人形を持ってノルウェーに行ってきたんです。その写真を初公開したいと思います。

【特別付録 めんトリin Norway】

――めんトリをバッグに入れて持参し、いろいろな場所で取り出して撮影しました。なんだか友達と旅をしているみたいで楽しかったです。ぜひ皆様も一緒に遊んでくださいね!

企画:編集プロダクション 株式会社サンポスト